ステファン・グラビンスキ著『狂気の巡礼』
2021-01-27


17年 9月25日読了。
 ポーランドのポー、ポーランドのラヴクラフトと呼ばれる作者の怪奇短編集。思念の現実化という主題が目立つ。精神異常者の登場する話が幾つか。恐ろしいのは、狂人達の妄想イメージよりも、狂人達に共感できそうな気がする事である。二重人格やドッペルケンガーなど、人格の分裂や融合を扱った物も面白い。死者からの呼び掛けという主題の作品もあるが、こちらは俺には怖いとも面白いとも思われなかった。
[本]

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