ジョン・ヴァーリイ著『汝、コンピューターの夢』
2020-07-01


16年 7月 3日読了。
 〈八世界〉シリーズの短編を集めた日本オリジナル。全体に軽い印象。勿論、軽い事は欠点ではない。
 余りにも変化が早いために、世代間の不調和が拡大される傾向。空間が広すぎるための、環境や社会的な技術や文化の違いも大きく相互理解を妨げている。そこいら辺の葛藤が読み処の一つ。
 ブラックホールや、生物工学的共生体、クローン、記憶移植、仮想現実といった着想は、発表当時は目新しかったのであろうが、今と成っては衝撃はない。じゃあつまらないかというとそんな事もない。細部が丁寧に設計されているからであろう。
[本]

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