呉明益著『歩道橋の魔術師』
2020-05-13


16年 5月 7日読了。
 連作短編集。一九六一年より九二年まで、台北市に実在した商業施設「中華商場」を舞台にしたファンタジー。貧しく、悲しく、しかし同時に逞しい人々の日常に不意に割り込んでくる異世界が描かれる。この過密さと活気は日本の高度経済成長期にも通じる物だが、どこか濃密な死の匂いも漂っている。
[本]

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