2025-04-15
十二編のSF評論と編者による序説と終章が収録されている。どの評論も面白く、言いたいこともあるのだが、俺にとって強烈な一文に出会ってしまい、それ以外の全ては背景化した。渡邊利道による倉田タカシ論「エキセントリックな火星」において、小説「火星のザッカーバーグ」の面白さについてこう書かれている。
「その強度を生み出しているのは、反復と矛盾だ」(p.386)。
そう、それよ、それなのよ。うほほーい(←喜びのあまり痴呆化)。現代文学の面白さの一端がそこにあるのは間違いないじゃん。しばらくこのことばかり考えるであろう。
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