2023-12-12
宇宙生命探査に関する解説書。主題となるのは、宇宙生命探査の意義と技術的な現状だが、準備的な知識として、古代からの人類の宇宙観と生命観の変遷が概観されているのが素晴らしい。
天文学においては天動説から地動説へ、近代以後の太陽系内から系外への観測範囲の拡張などが語られ、24年に及ぶケプラー宇宙望遠鏡の開発史がやや詳しく語られる。
生物学においては、顕微鏡の発明以後の急速な展開、ダーウィンとメンデル、細胞の発見、DNAの発見、共通性と多様性という相反する性質を持つ生命の本質論などが語られる。
本論である地球外生命探査では、太陽系内探査、知的生命体との通信が語られた後、系外惑星探査について詳しく語られる。
「全体像がわかる」という意味では、入門書として完璧と言ってよいのではなかろうか。河出書房新社の「14歳の世渡り述」という叢書の一冊だが、14歳向けとしてはやや説明不足かなと思われるところもなくはない。
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