『100分de石ノ森章太郎』
2021-05-25


18年 9月23日視聴。
 770作品超えという前人未到の漫画を描き上げギネスブックにも登録されている天才漫画家・石ノ森章太郎。夏目房之介が『佐武と市捕物控』を、名越康文が『サイボーグ009』と『幻魔大戦』を、ヤマザキマリが『さるとびエッちゃん』を、宇野常寛が『仮面ライダー』を語る。
 手塚治虫の作品はエンターテインメントとして閉じている(解決している)のに対し、石ノ森章太郎の作品は、未完の物も多く閉じていないという話が面白かった。解決させようとすると「絶望」という結論に至ってしまうので、無意識にそれを避けたのかなとちらっと思った。
 また、石ノ森独特の「呪われたヒーロー」の系譜に在った『仮面ライダー』が、「シリーズが進むに連れて商品化していって心が離れた」という伊集院光に対して、宇野が『仮面ライダーブラック』などでは、石ノ森の作家性に回帰している、という意味の事を言っているのも興味深かった。
[テレビ番組]

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