2021-01-25
17年 9月19日読了。
古典である。読むのは多分二回目。タイムマシンで未来へ行くという、一種の異界訪問譚だが、行く先が未来であり、その方法が魔法ではなく科学技術だというのが、新発想だった。未来で人間や世界がどのように変化しているのかというが読み処。ただ異世界を彷徨い案内するだけでなく冒険活劇の構成に成っている。十九世紀の作品だが、今読んでも古くない。エンターテインメントとして充分通用する。主人公に懐く未来人の女の子なんか、おたくが萌えそうである。文明批評家としてのウェルズは一貫してそうだったらしいが、未来に対しては悲観的。
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