ゴーゴリ著『鼻/外套/査察官』
2019-12-24


15年 8月23日読了。
 「外套」「査察官」も面白いが、「鼻」のシュールさが圧倒的。「だってそうでしょう、きのうまで自分の顔にくっ付いていて、馬車を乗り回したり歩いたりできようはずもない鼻ですよ、それがあろうことか、制服を着てのし歩いているんですから!」(p.22)。全く出鱈目である。エンターテインメントとしては結末のカタルシスが弱いが、作者がどういう積もりでこれを書いたのかは全く判らない。
[本]

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