フリオ・コルタサル著『八面体』
2019-12-20


15年 8月 1日読了。
 短編集。「ポケットに残された手記」と「セベロの初段階」が俺には特に面白かった。「ポケットに残された手記」では、ある男が地下鉄で自分で決めたルールに従って他愛のない孤独なゲームを楽しんでいたが、遊びであった筈のゲームが男を縛って行く。全く理不尽な男のゲームへのこだわりを受け入れてしまう恋人が更に奇妙である。「セベロの初段階」は、ある男の不思議な症状(?)と、それを見守る人々奇妙な緊張を描く不条理系。
[本]

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