キジ・ジョンスン著『霧に橋を架ける』
2019-10-27


15年 4月12日読了。
 短編集。面白い。何故これまで訳書がなかったか不思議である。特に好きなのは「26モンキーズ、そして時の裂け目」「スパー」「水の名前」「《変化》後のノース・パークで犬たちが進化させるトリックスターの物語」。コミュニケーションが取れているのかいないのか判らない辺りが好きらしい。コミュニケーション言い替えれば心が通い合うという事は、成立するしないというような単純な事ではないという、考えてみれば当たり前の事なのだがどこまでも奥が深い事。判りあう事は不可能だという以前に判り合えているかどうか確認する事ができないという事。それでも判り合いたいと思う事。憧れと諦めと悲しみ。
[本]

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