岸本佐知子編『変愛小説集 日本作家編』
2019-09-09


14年11月23日読了。
 奇妙な愛を描いたアンソロジー。星野智幸「クエルボ」は、どこにあっても収まりの悪い主人公が思いも寄らない場所に自分の居場所を発見する。多和田葉子「韋駄天どこまでも」は、人と文字が混じり合う描写が素晴らしい。日常生活の中に「変」が入り込んでくる話が多い中、川上弘美「形見」と安藤桃子「カウンターイルミネーション」は我々の日常世界と隔絶した異文化を描いている。
[本]

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