レイ・ヴクサヴィッチ著『月の部屋で会いましょう』
2019-09-06


14年11月19日読了。
 数ページのごく短い物を中心にシュールな短篇三三編を収録。全編目茶苦茶である。俺は本来こういう最初からナンセンスな物より、意味の構築と破壊を繰り返すような物の方が好きだが、このくらい徹底していると痛快である。「ジョイスふたたび(リジョイス)」など余りの出鱈目さに呆然と成る。読んで怒る人も居るかも知らぬが、それはそれで正しい反応である。「派手なズボン」が、殺伐としているのだか微笑ましいのだか判らなくて俺の好み。「ささやき」の落ちも良い。
[本]

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